「インビザラインの型取りってどんな感じ?」「iTeroスキャンって聞いたことはあるけど、普通の型取りと何が違うの?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、iTeroスキャンは口の中を3Dカメラで撮影してデジタルデータ化する方法で、従来の粘土状の材料を使う型取りとは仕組みも体感もまったく異なります。精度・快適さ・治療計画の立てやすさのいずれの点でも、両者には明確な違いがあります(個人差があります)。
この記事では、インビザライン治療に関心をお持ちの方に向けて、iTeroスキャンと従来の型取りの違いを7つの視点からわかりやすく解説します。
- ✅ iTeroスキャンと従来の型取りの仕組みの違い
- ✅ 精度・快適さ・費用などの具体的な比較ポイント
- ✅ どちらがインビザライン治療に向いているのか
「型取りが苦しい」という悩み、じつはとても多いんです

矯正歯科やインビザラインに興味はあるけれど、「型取りが苦手で踏み出せない」という方は少なくありません。歯科医院でのアルジネート(粘土状の材料)を使った型取りは、口の中いっぱいにトレーを入れるため、「えずいてしまう」「息が苦しい」「粘土の味が気持ち悪い」と感じる方がいるのも事実です。
特に嘔吐反射が強い方や、歯医者が苦手な方にとっては、型取りの工程だけで受診をためらう大きな原因になることがあります。また、従来の型取りは材料が固まるまでの数分間、じっと口を開け続けなければならないため、心理的な負担が大きい傾向があります。
インビザライン治療では、この型取りの工程が治療精度に直結します。そのため、型取りの方法の選択は治療結果にも影響する重要なポイントです。iTeroスキャンはこうした「型取りの苦手意識」を和らげる選択肢として注目されています。
そもそもiTeroスキャンとは?仕組みをわかりやすく解説

口腔内スキャナーによる「デジタル印象採得」とは
iTeroとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した口腔内3Dスキャナーのことです。ペン型の小さなスキャナーを口の中でゆっくり動かすだけで、歯や歯ぐきの形状をリアルタイムで3Dデータとしてスキャンできます。この方法を「デジタル印象採得」または「光学印象」と呼びます。
スキャンには数分程度かかりますが、粘土状の材料を使わないため、口を大きく押し広げられる感覚がありません。スキャン中は画面にリアルタイムで3D映像が映し出されるため、患者さまご自身も自分の歯並びの状態を確認しながら進めることができます。
スキャンデータがインビザライン製造に直接使われる
iTeroで取得したデジタルデータは、そのままインビザライン(マウスピース)の製造データとしてアライン・テクノロジー社に送信されます。従来の型取りのように石膏模型を作る必要がなく、データ管理の正確さと再現性の高さが特徴です。
また、「クリンチェック(ClinCheck)」というシミュレーションソフトを使えば、治療開始前に歯がどのように動いていくかを3Dアニメーションで確認することが可能です。治療のゴールを患者さまと共有しながら進められる点は、インフォームドコンセントの観点からも大きな意義があります。
iTeroを使えるのはどんな歯科医院?
iTeroはインビザラインの公式スキャナーとして導入されていますが、すべての歯科医院に設置されているわけではありません。設備投資が必要なため、比較的新しい機器や先進的な設備を積極的に取り入れているクリニックで対応しています。矯正を検討されている方は、受診前に「iTeroスキャンに対応しているか」を確認しておくと安心です。
iTeroスキャンvs従来の型取り 7つの視点で徹底比較
ここでは、iTeroスキャンと従来のアルジネート印象(粘土型取り)を7つの視点で比較します。どちらが自分に合っているかを判断する参考にしてください。
| 比較項目 | iTeroスキャン | 従来の型取り(アルジネート) |
| 方法 |
3Dカメラでスキャン |
粘土状の材料を使用 |
| 所要時間の目安 |
約3〜5分(上下顎合計) |
約5〜10分(固まるまでの待機含む) |
| 快適さ |
材料が口に入らない・えずきにくい |
えずきやすい方には苦手意識が出やすい |
| 精度 |
デジタルデータで高精度 |
技術・材料の状態に影響を受ける場合がある |
| データ保存・共有 |
デジタルで半永久的に保存・即時送信可能 |
石膏模型で保管(破損リスクあり) |
| 治療シミュレーション |
クリンチェックで3D確認可能 |
別途デジタル化の工程が必要 |
| 再スキャンの手軽さ |
すぐに再撮影が可能 |
再度材料を使って型取りが必要 |
Point 01 精度の違い
デジタルスキャンは「ヒトの手」の影響を受けにくい
従来の印象採得は、材料の練り具合・固まり具合・トレーの押し当て方など、さまざまな要素が精度に影響することがあります。一方、iTeroスキャンはデジタルデータをそのまま送信するため、こうした工程のばらつきが生じにくい構造になっています。
Point 02 患者さまの体感の違い
えずきやすい方・歯医者が苦手な方に特に有効
粘土状の材料が口の奥に流れてくる感覚が苦手な方には、スキャナーを歯の周りにそっと当てるだけのiTero方式は、心理的なハードルを下げるきっかけになることがあります。特にお子さまや高齢の方、嘔吐反射が強い方に向いていると言われています(個人差があります)。
Point 03 治療シミュレーションの違い
「仕上がりイメージ」が事前に見られる
iTeroで取得したデータはクリンチェックと連携し、矯正治療のゴールを3Dアニメーションで確認できます。「治療後にどんな歯並びになるか」を開始前に視覚的に理解できるため、納得して治療をスタートしやすくなります。これは従来の型取りでは実現しにくいメリットです。
iTeroスキャンのメリット・デメリットを整理する

ここでは「よくある誤解」も交えながら、iTeroスキャンのメリットとデメリットを整理します。「デジタルだから何でも優れている」という単純な話ではなく、正しい情報をもとに自分に合った選択をすることが大切です。
✅ iTeroスキャンのメリット
- 粘土状材料を使わないため、えずきにくい
- スキャン後すぐにデータをメーカーに送信できる
- 3Dシミュレーションで治療ゴールを事前確認できる
- 石膏模型の破損・紛失リスクがない
- 再スキャンが必要な場合でもすぐに対応できる
- 口腔内の状態を患者さま自身も確認しやすい
⚠️ iTeroスキャンのデメリット・注意点
- すべての歯科医院で対応しているわけではない
- 機器の導入コストが高いため、スキャン費用が発生する場合がある
- スキャン中も口を開けている必要があるため、顎への負担は生じる
- 唾液が多い場合など、スキャンが一時的に難しくなることがある
- インビザライン以外の矯正装置には使えない場合もある
⚠️ よくある誤解:「iTeroスキャンを使えばインビザラインは必ず成功する」は正しくありません
iTeroスキャンは型取りの精度を高めるための優れたツールですが、治療結果は歯科医師の診断力・治療計画・患者さまのマウスピース装着時間など多くの要素が複合して決まります。スキャン技術だけが成否を左右するわけではないため、担当医との十分な相談が大切です。
また、「iTeroスキャンは自費(保険外)でなければ受けられない」と思われている方もいらっしゃいますが、スキャン自体はインビザライン治療のプロセスに含まれる場合が多く、矯正治療の費用の中に組み込まれていることが一般的です。費用の内訳は必ず受診時に確認してください。
せがわ歯科クリニックの矯正・iTero対応について
三重県伊賀市にあるせがわ歯科クリニックでは、矯正歯科をはじめ、インプラント・審美歯科・小児歯科など幅広い診療に対応しています。「悪いところを治すだけでなく、10年後・20年後の健康な身体を手に入れる」を目指すトータルヘルスの考えのもと、患者さまお一人おひとりに合った治療計画を大切にしています。
- 歯科用CT・口腔内カメラ・iPadを活用したわかりやすい説明:患者さまが自分の口の状態を視覚的に理解できるよう、画像を使った丁寧なインフォームドコンセントを行っています。
- 院長・副院長の2名体制で週2回通院に対応:40年以上の実績を持つ院長・瀬川純と、最新治療を習得した副院長・瀬川貴士が連携して診療します。
- メタルフリー治療方針:金属アレルギーをお持ちの方も安心して受診いただけるよう、セラミックやノンクラスプ義歯など金属を使わない材料の選定を推進しています。
- デンタルクレジット対応:矯正治療などの自費診療も、分割払いに対応したクレジットをご利用いただけます。費用については料金ページをご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q iTeroスキャンにかかる時間はどれくらいですか?
A 上下顎合わせておよそ3〜5分程度が目安です(口の中の状態や唾液量などにより個人差があります)。粘土が固まるのを待つ必要がないため、従来の型取りよりも短時間で終わることが多いとされています。
Q iTeroスキャンは子どもでも受けられますか?
A 粘土状の材料を使わないため、えずきやすいお子さまにとって比較的受けやすい方法とされています。ただし、お子さまが口を開けた状態を保てるかどうかや、年齢・歯の発育状況などを踏まえて歯科医師が判断します。まずは一度ご相談ください。
Q インビザライン治療の費用はどれくらいかかりますか?
A 矯正治療の費用は症状の程度・治療範囲によって異なります。詳しくはせがわ歯科クリニックの
料金ページをご確認いただくか、お気軽にご相談ください。デンタルクレジット(分割払い)にも対応しています。
この記事のまとめ
- ✅ iTeroスキャンは3Dカメラで歯形をデジタルデータ化する方法で、粘土を使わないためえずきにくい
- ✅ 従来の型取りと比べてデータ精度が高く、石膏模型の破損リスクもなくなる
- ✅ クリンチェックとの連携で治療ゴールを3Dシミュレーションにより事前確認できる
- ✅ 「iTeroスキャンさえ使えば矯正が成功する」は誤解。治療計画と装着管理も重要(個人差があります)
- ✅ 対応しているクリニックは限られるため、受診前に確認しておくと安心
監修医師プロフィール
瀬川 純(院長)
経歴
奥羽大学歯学部 卒業
奥羽大学附属病院 口腔外科
愛知学院歯学部附属病院 口腔外科
愛知県立職員病院 歯科
愛知県ガンセンター 麻酔科
せがわ歯科クリニック 開業(現在)
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。
院長 瀬川 純(歯科医師・歯科医師歴40年以上)
「私が長年大切にしてきたのは、患者さまお一人おひとりのお口の状態を丁寧に見極め、その方に本当に合った治療計画をご提案することです。型取りひとつをとっても、患者さまの負担を可能な限り減らす方法を選ぶことが、治療への不安を和らげる第一歩だと考えています。治療技術だけでなく、患者さまが笑顔で帰れる環境づくりを、これからも続けてまいります。」