こんにちは、せがわ歯科クリニックです。
伊賀市で歯医者をしております。
今回は『口腔機能低下症』についてお話します。
口腔機能低下症とは、口腔内の機能が低下した状態を指します。この状態は、口の中で食べ物を噛む、飲み込む、発音する、唾液を分泌するなどの機能が十分に果たせなくなることによって起こります。これにより、食事の摂取が困難になったり、生活の質が低下したりすることがあります。
【口腔機能低下症の主な症状】
1. 噛む力の低下:噛む力が弱くなり、食べ物をうまく噛み砕けない。
2. 飲み込みの問題(嚥下障害):食べ物や飲み物を飲み込むのが難しくなる、誤嚥のリスクが高くなる。
3. 発音の問題:発音が不明瞭になることがある。
4. 唾液の分泌低下:口腔内が乾燥し、飲み込みや話すことがさらに困難になる。
5. 口臭の発生:口腔内の清潔が保たれにくくなり、口臭が気になることがある。
【口腔機能低下症の原因 】
1. 加齢:高齢者では筋力や反射が低下し、口腔機能が衰えることが多い。
2. 歯の欠損や義歯の不具合:歯が抜けている、義歯が合わないことにより噛む力が低下する。
3. 神経や筋肉の障害:脳卒中や神経疾患による影響で口腔機能が障害されることがある。
4. 唾液腺の異常:唾液の分泌が減少することも影響を及ぼす。
5. 全身的な健康状態:糖尿病や口腔乾燥症(シェーグレン症候群など)が原因となることがある。
【診断と治療】
口腔機能低下症は、口腔の健康状態や飲み込みの機能を評価することで診断されます。
治療方法としては、以下が挙げられます。
1. 口腔ケア:歯科医院での定期的なチェックや、口腔衛生の改善。
2. 義歯の調整:義歯が合わない場合は調整や新しい義歯の作成。
3. リハビリテーション:口腔機能の訓練を行うことで、噛む力や飲み込み機能を改善することができる。
4. 唾液分泌の促進:唾液を増やすための対策(薬物療法や飲み物の調整)を行うことがある。
5. 食事療法:飲み込みやすい食事形態への変更や、栄養補助食品の活用。
早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。
当てはまる症状などがあればお気軽にご相談下さい。