マウスピース矯正は痛い?治療中の違和感と対処法
マウスピース矯正を検討されている方の中には、「痛みはどのくらいあるのだろう」「違和感に耐えられるだろうか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
矯正治療と聞くと、どうしても痛みのイメージが先行してしまいますよね。
実は、マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正と比べて痛みが少ないと言われています。しかし、全く痛みがないわけではありません。治療中には様々な違和感や痛みを感じることがあります。
この記事では、長年地域の皆様の歯科治療に携わってきた経験から、マウスピース矯正の痛みについて詳しく解説いたします。痛みを感じる原因や対処法を知ることで、安心して治療に臨んでいただけると思います。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の痛みの違い
まず知っていただきたいのは、マウスピース矯正とワイヤー矯正では痛みの質が大きく異なるという点です。
ワイヤー矯正では、すべての歯をワイヤーでつなぎ、一気に歯を動かすためのテンションをかけます。そのため、装置の装着や調整から数日間は強い痛みを伴う可能性があります。食事で噛み合わせをした際にも痛みが生じやすく、硬い食べ物を避けなければならないことも多いです。
一方、マウスピース矯正では歯を一気に動かすのではなく、少しずつ段階的に動かすことができます。1週間に0.25mmという非常に小さな距離で歯を動かすため、日々の痛みが分散されるのです。
また、食事の際はマウスピースを外せるので、食事中の噛み合わせでかなり強い痛みが生じることはほとんどありません。ワイヤー矯正特有の口内炎に悩まされることも少ないのです。
患者さまからよく伺う感想としては、「窮屈な感じ」「少し圧迫感がある」「歯が覆われていて違和感」「マウスピースが内頬や舌に少し当たる」といったものです。我慢できないほどの痛みにつながることはほぼありません。
マウスピース矯正で痛みを感じる6つの原因
マウスピース矯正は痛みが少ないとはいえ、治療中には様々なタイミングで違和感や痛みを感じることがあります。
原因を知っておくことで、いざ痛みが出たときにも落ち着いて対処できます。
原因①:矯正によって歯が圧迫されている
歯は本来、しっかりとした骨に支えられているため簡単には動きません。マウスピース矯正では、継続的に力をかけることで歯の周りの骨が変形し、徐々に歯が移動し始めます。
この歯を動かす過程で、歯根膜という薄い組織が押されたり引っ張られたりして一時的に敏感になります。普段はクッションのような役割をしているこの部分が、矯正中はわずかな刺激でも痛みを感じやすくなるのです。
特に、マウスピースを初めて装着したときや交換したときなど、歯の動き始めは最も痛みを感じやすくなります。痛みのピークはマウスピース装着後の2~3日といわれていますが、1週間もすれば歯が移動して落ち着くことが多いです。
原因②:新しいマウスピースにまだ慣れていない
マウスピース矯正では、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。少しずつ形状が違うマウスピースを使用して徐々に歯を移動させることで、理想の歯列を目指すのです。
新しいマウスピースに交換した直後は、マウスピースと歯のずれが大きくなります。新たな矯正力がかかることで、違和感や痛みを覚える方が多いです。
この違和感はマウスピースを交換するたびに発生する可能性が高いですが、2~3日ほど装着を続けるとなれてきます。
原因③:着脱時アタッチメントに引っかかっている
マウスピース矯正では、アタッチメントという白い突起物を直接歯につけることがあります。アタッチメントをつける目的は、マウスピースと歯をしっかり密着させ、より効果的に歯を移動させることです。
マウスピースをつけているとアタッチメントは覆われるため、普段違和感があることは少ないでしょう。しかし、マウスピースを取り外すときに引っかかり、痛みを感じる場合があります。
また、食事のときにアタッチメントのとがっている部分が頬にあたって痛いと感じることもあります。
原因④:マウスピースやアタッチメントが口内を傷つけている
マウスピースの縁が歯茎や頬にあたって痛みを感じることもあります。マウスピースは基本的にしっかりと研磨してなめらかに作成されていますが、稀にうまく調整されていないマウスピースがあるのです。
歯茎や頬に長時間あたると、出血や炎症、口内炎の原因になります。我慢せずに歯科医院を受診しましょう。
原因⑤:歯が後戻りしてしまった
マウスピースの装着時間が短いことで歯が後戻りした場合、マウスピースを装着したときに痛みを感じることがあります。
マウスピース矯正は、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなければ十分な矯正効果が得られません。矯正治療中の歯は、しばらく力がかからないともとの位置に戻ろうとします。
着け忘れて寝てしまったり、外したまま何時間も過ごしたりすると、その間に歯並びが後戻りをはじめてしまい、次にマウスピースを嵌めたときに違和感がある場合があります。
原因⑥:抜歯した部分に痛みがある
矯正治療の計画によっては、親知らずや他の歯を抜歯する必要がある場合があります。抜歯した部分に痛みがある場合、それが矯正治療全体の痛みとして感じられることがあります。
抜歯後の痛みは通常数日で治まりますが、長引く場合は歯科医師に相談しましょう。
痛みを感じたときの6つの対処法
マウスピース矯正で痛みを感じたとき、適切な対処法を知っておくことが大切です。
無理に我慢する必要はありません。
対処法①:ひとつ前のマウスピースに戻す
新しいマウスピースに交換した直後に強い痛みを感じる場合、一時的にひとつ前のマウスピースに戻すという方法があります。
ただし、これは自己判断で行わず、必ず歯科医師に相談してから行ってください。治療計画に影響が出る可能性があるためです。
対処法②:専用の着脱用器具を使う
アタッチメントに引っかかって痛みを感じる場合は、専用の着脱用器具を使うことで痛みを軽減できます。
正しい着脱方法を歯科医院で教わり、丁寧に取り外すことが大切です。
対処法③:マウスピースの尖っている部分を削る
マウスピースの縁が口内を傷つけている場合は、歯科医院でマウスピースの縁を削ってもらうことができます。
自分で削ろうとすると、マウスピースの形状が変わってしまい、適切な矯正力がかからなくなる可能性があります。必ず歯科医院で対処してもらいましょう。
対処法④:なるべく長時間外さない
後戻りによる痛みを防ぐためには、マウスピースの装着時間をしっかり守ることが何より重要です。1日20時間以上の装着を心がけましょう。
食事と歯磨き以外の時間は、できるだけマウスピースを装着し続けることが理想です。
対処法⑤:鎮痛剤を処方してもらう
痛みが強くて我慢できない場合は、歯科医師に相談して鎮痛剤を処方してもらうことができます。
市販の痛み止めをむやみに服用するのではなく、まずは歯科医師に相談することをおすすめします。痛みの原因を特定し、適切な対処をすることが大切です。
対処法⑥:治療計画の変更・再矯正の検討
何日経っても痛みが続く場合は、当初の治療計画と実際の歯の動きにズレが出ている場合もあります。
そのような場合は、治療計画の変更や再矯正を検討する必要があるかもしれません。遠慮なく歯科医師に相談しましょう。
痛みが出た際にやってはいけないこと
痛みを感じたとき、間違った対処をしてしまうと治療に悪影響を及ぼす可能性があります。
以下の点には特に注意してください。
勝手にマウスピースの着用をやめる
痛いからといって自己判断でマウスピースの装着をやめてしまうと、歯が後戻りしてしまいます。治療がうまく進まない原因になるので、必ず装着時間を守りましょう。
どうしても我慢できない場合は、装着をやめる前に必ず歯科医師に相談してください。
市販の痛み止めをむやみに服用する
市販の痛み止めを繰り返し服用することは避けましょう。痛みの原因を特定せずに痛み止めだけで対処していると、根本的な問題が解決されません。
痛みが続く場合は、必ず歯科医師に相談して原因を特定することが大切です。
余計な刺激を加える
痛みがある部分を舌で触ったり、指で押したりするのは避けましょう。余計な刺激を加えることで、痛みが悪化したり、治療の妨げになったりする可能性があります。
また、硬い食べ物を無理に食べることも避けてください。治療中は、やわらかい食べ物を選ぶことをおすすめします。
当院のマウスピース矯正の特徴
せがわ歯科クリニックでは、患者さまに優しい医療を目指し、マウスピース矯正(インビザライン)に力を入れております。
透明なマウスピースは装着していてもほとんど気づかれません。人前での会話や写真撮影も我慢することなく、理想の歯並びを目指せます。
デジタルモニタリングで安心・効率的な治療
当院では、インビザライン矯正にデジタルモニタリング(Dental Monitoring)を導入しています。専用アプリと撮影キットを使い、ご自宅でお口の中を撮影していただくことで、AIと担当医が歯の動きやマウスピースのフィットを細かくチェックします。
異常があればすぐに把握できるため、治療の遅れやトラブルを未然に防げます。通院回数を減らしながらも、常に精密な管理が可能となり、忙しい方や遠方の方でも安心して治療を続けられます。
精密な検査データによるシミュレーション
高精度な矯正治療には、精密な検査による詳細なデータが何より欠かせません。当院では歯科用CTやセファロ、口腔内スキャナー(iTero)といった先端機器を導入しております。
採取した精密データを統合して、患者さまのお顔に治療後の歯並びを重ね合わせたバーチャルシミュレーションを作成することで、視覚的にご確認いただいてからご納得の上で治療を進めて参ります。
総合歯科医院としてトータルサポート
むし歯や歯周病がある場合、矯正治療の前にむし歯や歯周病の治療を行う必要があります。当院は総合歯科医院ですので、そういった場合でもトータルで対応可能となっております。
また、矯正治療後のメンテナンスも万全に行いますし、口腔トラブルが起こってしまった際も治療することができますので、ぜひ当院を頼っていただければと思います。
まとめ
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ない治療法です。
しかし、全く痛みがないわけではありません。歯を動かす過程で圧迫感や違和感を感じることはあります。大切なのは、痛みの原因を理解し、適切に対処することです。
新しいマウスピースに交換した直後の2~3日は痛みを感じやすいですが、多くの場合は数日で慣れてきます。我慢できないほどの痛みが続く場合は、遠慮なく歯科医師に相談しましょう。
当院では、患者さまに優しい医療を目指し、痛みを感じにくいマウスピース矯正に力を入れております。デジタルモニタリングや精密検査によるシミュレーションなど、最新の技術を駆使して、安心して治療を受けていただける環境を整えております。
矯正治療に関するご相談は無料で承っております。歯並びでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。詳細はこちら:せがわ歯科クリニック 矯正
著者情報
院長
瀬川 純
長年実績と地域の皆様の信頼を大切にしております
私たちは「患者さまに優しい医療」を目指し、治療にあたらせて頂きます。
患者さまに優しい医療とは、レーザー治療を中心とした痛みを感じにくい治療や、子どもからお年寄りまで通いやすいようバリアフリー環境を整えたり、恐怖心を除く工夫をしております。
当院は、患者さまの様々なニーズにお応えするため、一般歯科や小児科だけでなく、インプラントや審美歯科、口腔外科や顎関節外来など、診療科目は多岐にわたります。
ご自身やご家族がお口の悩みで苦しんでいる時は、ご気軽におこしください。
いち早く悩みを解決し、明るく楽しい食事、生活が出来るよう精一杯お手伝いいたします。
府中中学校、小学校、保育園の学校医を長年、務めておりますので、お子様もご気軽におこしください。
今後ともせがわ歯科クリニックを宜しくお願い致します。
経歴
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奥羽大学歯学部 卒業
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奥羽大学附属病院 口腔外科
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愛知学院歯学部附属病院 口腔外科
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愛知県立職員病院 歯科
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愛知県ガンセンター 麻酔科
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せがわ歯科クリニック 開業(現在)
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